2010年5月10日
第1回「紫キャベツ」を見る目が変わりますよ
皆さんは、紫キャベツにどんな印象をもっていますか?印象がないなん言ってるのは誰ですか?でも、どうしても脇役イメージの強い野菜ですね。そもそも目にする姿もスーパーで1/4以下にカットされているものばかり。サラダに入っていたとしても、ほんのお飾り程度っていうことが多いかもしれません。今回はそんな紫キャベツのお話です。
紫キャベツは、今から約800年ほど前、観賞用として日本にやってきました。食用種としては1711年にやってきたというデータが残っています。原産国はベルギー。原生種はギリシャで紀元前から栽培され、薬として用いられていたようです。その頃は、丸いカタチではなく、開いたままのカタチだったようです。
キャベツのルーツは、青汁でおなじみのケール。街でよく見かける葉牡丹も、実はキャベツの仲間。駅前の花壇で葉牡丹を見て「あっ、野菜だ!」って思った経験がどなたにもあるんじゃないでしょうか。色は違えど、もちろん紫キャベツも名が示す通り、キャベツの仲間です。
紫キャベツと言えば、あの独特の色。色素はブルーベリーや赤ワインと同じ「アントシアニン」です。「アントシアニン」は。眼精疲労の解消や目の機能を高めることで注目されています。抗酸化作用もあるので、若さを保ちたい方にはいいかも知れませんよ。またビタミンCは、キャベツより豊富に含んでいますが、水溶性なのでお料理する際には、要注意。なので、さっと湯通しして酢漬けにしておくのがオススメ。ピクルスってストックできるので、何かと大活躍。瓶にいれておけば、食事タイムも華やかに。目にも、見た目にもうれしい紫キャベツのお話でした。
(フードデザイナー:もりしたひさこ)
紫キャベツと赤たまねぎの エキゾティックピクルス
<材料>
紫キャベツ 1/6個 150g
レッドアーリー(赤玉葱)1/4個
赤ワインビネガー 150ml
水 150ml
塩 小さじ1強
砂糖 大さじ3
ローリエ 1枚
白粒こしょう 大さじ1
クミンシード 小さじ1
カルダモンパウダー小さじ1<作り方>
① ピクルス液の材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら火を消しあら熱がとれるまで冷ましておく。
② 紫キャベツと赤玉葱は熱湯で20〜30秒、固めにゆでてキッチンペーパーなどで水気を切り、清潔なガラス瓶などに入れる。
③ ②に①を注ぐ。1日後〜食べられる。